日本には何種類のザリガニが生息していて、どれが固有種で、どれが外来種か見分け方をご存知ですか?
現在日本に生息していて、図鑑に載っているザリガニの種類の特徴や、見分け方をご紹介しますね。
もくじ
図鑑に載っている日本のザリガニの種類の見分け方
●日本ザリガニ
■個体の特徴・見分け方
体長:5~10cm
色:茶色、褐色
ハサミの特徴:青白い模様がない、トゲがない
額の特徴:頭の形が三角でトゲがない
■日本ザリガニの概要
唯一の日本固有のザリガニです。
ザリガニの中でも小型で、全長4センチ程度の個体でも立派な大人なんですね。
生息地が狭くなり、個体数も減っているので現在では絶滅危惧種2類(絶滅の危険が増大している種)に指定されているんですよ。
生息地は東北地方北部から北海道にかけてと、奥尻、礼文島などの離島でのみとなっています。
湧き水などがある綺麗な淡水を好み、環境が損なわれるとすぐに姿を消してしまうために生息地がどんどん減少しているんですね。
個体の成熟までに5年ほど必要とし、繁殖活動は年1回、産卵数が50個程度と、外来種のザリガニに比べて繁殖力が極めて低く、これも減少の原因なんですね。
●アメリカザリガ二
■個体の特徴・見分け方
体長:10~15cm
色:赤色
ハサミの特徴:全体的に鮮やかな赤色で、トゲがたくさんある
額の特徴:ごつごつしたトゲがたくさんある
■アメリカザリガニの概要
体長は8~12cmほどで、体の色が赤色や褐色のものが多いのが特徴です。
1927年にウシガエルの餌として日本に持ち込まれました。
水草を切断したり、水生昆虫を捕食するなど、日本古来の環境や生態系に影響を与える事や、在来種のニホンザリガニの生態を脅かす存在になっていることから、日本の侵略的外来種100選にも選ばれているんです。
要注意外来生物には指定されていますが、特定外来生物の指定はされていないことから飼育や販売などは規制されていません。
ですので家庭でも一般的に飼育されたり繁殖されたりしているんですね。
大きなハサミや、体の色が美しい事から人気のペットなんです。
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■ウチダザリガニ
■個体の特徴・見分け方
体長:15cm~
色:茶色、褐色
ハサミの特徴:ハサミの分かれる根元部分に青白い模様がある
額の特徴:頭の形が3つの山型になっていて、根元にトゲがある
■ウチダザリガニの概要
体長は日本に住むザリガニの中でも最も大きいんです。
1930年にアメリカから食用として摩周湖に持ち込まれ、その後各地に広がりました。
近年では在来種であるニホンザリガニを捕食してしまうことや、ザリガニペストという病気による被害の危険性が高いことから、2006年からは新たな放流や、個体の移動などが規制されているんです。
北海道では既に野生化したウチダザリガニが確認されていて、この対策として捕獲したり、フランス料理店で食材として活用したり、対策が進められているんですね。
ウチダザリガニは、タンカイザリガニとも呼ばれていて、2つは同じ種類のザリガニです。
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●まとめ
日本には固有種のニホンザリガニと、外来種のアメリカザリガニ、ウチダザリガニの3種類が生息していることがわかりました。
ニホンザリガニは綺麗な環境でしか生きられないために、現在では生息数を減らしている絶滅危惧種2類に指定されているのに対し、外来種は繁殖力が高く様々な環境に適用して生きられることから生息地域を広げています。
特にアメリカザリガニはペットとしても飼いやすく人気の種類として日本に定着していますね。
ニホンザリガニの画像の子はアメリカザリガニの幼体ではないでしょうか?
どうもありがとうございます。
画像間違えていたので変更しました。