メダカは暖かい時期に産卵をしますが、卵の大きさはどれくらいかご存知ですか?
卵を安定して孵化させるために役に立つメチレンブルー水溶液という製品の効果や、卵の管理、メダカの卵を取り方やばらし方、孵化させるまでの方法を徹底紹介します。
もくじ
●メダカの産卵時期と卵の大きさは?
■いつ生まれるの?
自然界のメダカは水温が18℃を超えている4月頃から10月頃まで産卵をしますが、5月~6月の間が最も盛んに産卵する時期なんです。
飼っているメダカが産卵をして、その卵を孵化させたい場合は親メダカのお腹についた卵や、水草などについた卵を取って別々にする必要があるんですね。
別にしておかないと親メダカが卵を食べてしまうからなんです。
■卵の大きさは?
メダカの卵の大きさは1.5mmで、マグロの卵1mmに比べると親メダカの体の大きさのわりに大きな卵を産んでいる事がわかりますよね。
朝日がのぼってから2時間ほどの間に産卵を終えてしまいます。
卵は大人のメダカに狙われて食べられてしまう事が多いので、孵化させたい場合は卵を大人のメダカから引き離す必要がありますね。
●メダカの卵の取り方
水草に卵が付着されている場合は水草をメダカから離してあげます。
親メダカのお腹から直接卵を取り外す場合は、網で親メダカをやさしくすくって、親メダカを傷つけないように気を付けながらお腹についている卵を指でつまんで取り外します。
受精卵の卵膜は非常に固いので、指で直接触ってもつぶれる事はないんですよ。
指で直接触る事が心配な人は水彩道具で使う小さな筆を使ってみて下さい。
優しくなでるように卵を分離すると親メダカも卵も傷つけることはありませんので安心ですよ。
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●卵をばらす
卵がかたまりになって複数くっついている場合は、卵を厚紙の上に置いて軽く水分のある状態にして、指でころころと転がします。
受精卵は卵膜が強いので、卵がつぶれずに分離することができるんですよ。
受精していない卵や、すでに死んでいる卵はすぐにつぶれてしまいますので、この段階で生きている卵だけを選別することが可能なんです。
卵をばらばらにする時に、卵の表面についている付着毛も外すことができますよ。
付着毛で卵どうしがくっついてしまうと、死んだ卵があった場合にカビが発生してしまい、生きている卵にも広がって卵が全部だめになってしまうからなんですね。
ばらした卵は親メダカとは別の入れ物に入れて孵化を待ちます。
25℃の水で管理した場合約10日で孵化すると言われています。
●メチレンブルーの効能について
■メチレンブルーって?
卵を親メダカから引き離してから孵化するまでの間、どのような水質で卵を管理するのが望ましいのでしょうか。
カビが発生しないように管理する必要があるのですが、その際にメチレンブルー水溶液という製品が役に立つんですよ。
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メチレンブルーは、観賞魚の病気の中でよくみられる白点病、尾ぐされ症状、水カビに対して効果がある薬なんです。
卵は受精卵と受精卵でないものが混ざっている可能性がありますよね。
受精卵でないものにはカビが発生しやすいので、メチレンブルーを使う事で受精卵を守る事ができるんです。
■メチレンブルーの使い方
卵を入れている容器にメチレンブルーを水が薄く青色になるまで投入します。
そうすると、正常な受精卵は卵の中が透明なのに対して、卵の中までメチレンブルー色になってしまうものがあると思います。
それは受精していない卵、もしくは死んでしまっている卵なのでこの段階で区別して取り除く事ができるんですよ。
●成魚と同居するタイミング
孵化した稚魚はしばらくは卵と同じ入れ物でも大丈夫ですが、稚魚が12mmほどの大きさになってくる前には卵と稚魚は別々にして下さい。
卵はエサとして狙われやすいものなので、稚魚といえども12mm以上の個体になれば卵を食べてしまうからなんです。
では稚魚はどの段階で成魚と同居できるようになるのでしょうか?
メダカの性質は、口の中に入るものはなんでも食べてしまうという性質があるんです。
逆に言うと、成魚の口の中に入らないほどの大きさになった稚魚は成魚と同居しても安心ということなんですね。
稚魚を成魚と同居させるタイミングは、稚魚が成魚の口の中に入らない大きさになったか見極めてから同居させてあげて下さい。
●まとめ
メダカの卵は成魚に食べられないように別々で管理してあげないといけないんですね。
メチレンブルーという製品を使えば、卵が正常な受精卵か、そうでないかを判別することもできますし、卵を水カビから守る事もできるんですね。
メダカは口に入るものは何でも入れてしまう性質があるので、同じメダカでも大きさに気を付けて大きくなってから成魚と同居させてあげて下さいね。