調理をしている最中に、天ぷら油やフライパンの油に引火してしまう事があるかもしれませんね。
そんなもしもの状況のために、消化方法を知って正しい対処ができれば被害は少なくて済むと思います。
もしも油に引火してしまった時のために、鍋の蓋やタオルを使った対処法や、マヨネーズを使った対処法についてご紹介しますね。
サラダ油の引火点は何度で、発火点は何度なのかについてもご説明しますよ。
もくじ
●油に引火してしまった時の対処法
天ぷら油やフライパンに入った油を火にかけすぎた時、ある瞬間突然発火する場合がありますね。
そんな時に消化しようとして水をかけるのは危険なので絶対にやめて下さいね。
油に引火した時に消火器が無い場合の消化方法をご紹介しますね。
■濡れた布で鍋を覆う
シーツ、バスタオル、タオルケットなど鍋を十分に覆う事ができるほどの大きさの布を用意して、濡らします。
水が垂れない程度にしっかりとしぼったら、鍋全体が覆われるようにかぶせます。
この時のポイントは
・手が見えていると危ないので濡れた布で手を覆いながら対応する
・慌てて鍋にかける布を外してしまうかもしれないので、大き目の布を使う事
・座布団など厚みのあるものは中の綿が燃えるかもしれないので使わない事
塗れたタオルで自分の身を守りながら対応して下さいね。
■鍋に蓋をする
鍋と同じサイズの蓋が既にある場合は、鍋に蓋をします。
正確に蓋をするためには鍋にとても近づく必要があるので、少々危険ですね。
塗れたタオルなどで体を守りながら行う必要があると思います。
いずれの方法も、火があがっている面をしっかりと塞いで、燃えるための空気を遮断する事が目的なんですね。
覆う事に成功したらコンロの火を消して下さい。
空気に触れると再び発火するので、蓋やタオルはすぐに取らないで下さいね。
しっかりと温度が下がるまで待ちましょう。
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●マヨネーズで消化できる?
発火するほど熱くなった油全体の温度を下げるために、マヨネーズを投入して油の温度を下げて消化する方法があるんです。
マヨネーズに含まれる油で全体の温度を下げる事ができるので発火点から早く脱する事ができますよ。
2点注意しておきたいポイントは
・マヨネーズを投入して、火のついた鍋の油がこぼれないように気を付ける事
・マヨネーズの残量が少ないと効果が低いので、多く入ったものを使う事
怪我をしないように気を付けて下さいね。
次は油の引火点や発火点についてご説明しますね。
●引火点と発火点とは?
「油を火にかけた時に、常温だった油の温度が上がり引火点に達し、更に温度が上り続けると発火点に達して油に突然炎があがります。」
油を火にかけた時に発火する仕組みの説明ですが、引火点・発火点という単語がよくわかりませんよね。
サラダ油の場合の引火点・発火点とはどのような定義で、何度なのでしょうか。
■「引火点」とは
油に火を近づけた時に引火して燃える温度、の事を言います。
サラダ油の場合、引火点は200℃以上です。
フライパンに油をひいて熱した時に、フライパンを傾けた瞬間に火がつく事がありますので引火点に気を付けて調理して下さいね。
■「発火点」とは
油に火を近づけなくても発火してしまう温度、の事を言います。
サラダ油の場合、発火点は340℃~360℃です。
発火点に達すると、燃えるものが無くても突然炎があがるのでとても危険です。
絶対に水をかけずに、正しい消化方法を思い出して対処して下さいね。
●まとめ
調理している最中に火の傍を離れてしまったり、他の作業をしている時につい時間が経ってしまい油に引火してしまう事があるかもしれませんね。
そんな時はこの消火方法を思い出して、冷静に対処して下さい。
決して水はかけずに、濡れタオルや蓋で空気を遮ったり、マヨネーズで発火点以下の温度まで下げるようにして下さいね。