金魚を飼育していると、どうしても水質が悪化する場合などもあり金魚の健康が維持できない場合もありますよね。
代表的な金魚の病気の種類と、病気の症状、必要な対処法、おすすめの薬を整理してご紹介致します。
金魚が病気になった時は素早く対処したり、快適な環境を維持して病気を予防するために活用して下さいね。
もくじ
●代表的な金魚の病気
■赤斑病(エロモナス菌、またはトリコデイナ病)
【症状】
体やヒレ、エラなどに出欠による赤い斑点ができます。
更に悪化すると粘液により白い膜が体を覆うようになったり、ウロコやヒレに傷がつきます。
寄生虫が原因のトリコディナ病の場合は、エラに寄生されると呼吸ができなくなって死に至る場合もあるんですよ。
【原因】
エサの与え過ぎや、水換えの不足による水質の悪化が主な原因です。
狭い水槽に多数の金魚や大きな金魚を飼って運動不足やストレスな環境を作ってしまった場合にも起こる事がありますよ。
【対処法】
別の容器で薬浴をさせます。
0.5%塩水浴をさせながら飼育している水を換えると効果が高いですよ。
【おすすめの薬】
トロピカルゴールドは寄生虫の駆除や、白点病、尾ぐされ病、水カビ病、外傷などの治療に効果があるんです。
容量にしたがって粉末を水に溶いてから飼育水に投入して下さいね。
4~7日間薬浴させると症状の改善につながりますよ。
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■白点病
【症状】
尾びれを中心に白い点が現れ、急速に全身へと症状が広がります。
金魚はガラス面や砂利に患部をこすりつける事が増えます。
悪化すると食欲がなくなり、衰弱死してしまいます。
【原因】
寄生虫が金魚の表面やエラに寄生する事で起こる病気なんです。
金魚から栄養を吸い取った寄生虫は、金魚から離れて底で小虫に分裂、再び金魚に寄生するというサイクルを行います。
【対処法】
寄生虫は高温に弱いので、水温を30℃以上にすれば体から離れます。
水中に居る寄生虫は薬で駆除できるので、金魚を別の容器に移して水温を上げたり、薬浴・食塩浴をすれば快方に向かいますよ。
【おすすめの薬】
メチレンブルー水溶液は、白点病、尾ぐされ病、水カビ病など様々な症状に効果があります。
いずれの病気も進行が早いので、早期に発見して容量を使用し薬浴させて下さいね。
はじめは色に驚いてしまいますが、金魚が快方に向かうと嬉しいですね。
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■尾ぐされ病(カラムナリス感染症)
【症状】
尾ひれや先端の部分が白く濁った色になっていき、ひれ全体がぼろぼろと腐ったようになってしまいます。
伝染病なので、できるだけ早く発見して分離し、治療する事が大切ですね。
【原因】
フレキシバクター・カラムナリスという細菌による感染症です。
【対処法】
カラムナリス菌は塩分に弱いので、0.5%の食塩浴と薬浴の混合を行うと効果が高いですよ。
病気が発生した元の水槽はきれいに掃除してくださいね。
薬浴をしている間はしっかりと空気を送ってあげて、エサはあまり与えないほうが良いです。
【おすすめの薬】
ニューグリーンFは金魚の白点病、尾ぐされ病、水カビ、外傷、細菌感染症に効果があります。
粉末を溶かすタイプなので、休ませる水槽の水の量に合わせて調節しやすいですね。
病気の金魚をそれぞれで隔離しながら薬浴させやすいですよ。
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■転覆病
【症状】
金魚が水中にもぐることができなくなり、水面に浮いてしまう、ひっくり返ってお腹が水面に向いてしまいます。
【原因】
はっきりとした原因はわかっていませんが、寄生虫や細菌によるものではありません。
肥満や消化不良、金魚の体質によりなりやすい品種が居るという事が原因と考えられているんですよ。
リュウキン・ランチュウなどの丸味を帯びたタイプの金魚に起こりやすいそうです。
消化不良が原因で起こる場合は、水温が下がる秋~冬にかけて発症する場合が多いです。
【対処法】
1日に最大5℃を目安に水温を上げていき、25℃~30℃まで上げます。
一週間ほど絶食させて内臓の働きを活発にしてあげると改善しますよ。
水温が下がる時期はエサを少な目にしたり、水温を管理する事で予防できますね。
【おすすめの薬】
なし
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●食塩浴のさせかた
病気で弱った金魚には食塩浴が効果的って知っていましたか?
金魚の体内塩分の濃度は0.5~0.6と言われていて、普段は食塩の入っていない水と自分の体との間で浸透圧の調節を行っているんですね。
病気にかかったり弱ったりした金魚に食塩浴をさせるのは、浸透圧調節に力を使わなくても良い状態を作って体を休めてあげるためなんです。
食塩浴をさせる時は金魚の体の塩分濃度の0.5~0.6を超えない食塩水で行って下さいね。
水の蒸発で塩分濃度が上がる場合もありますので、水質の管理には十分に気を使って下さい。
使う食塩は無添加のものであればどの種類でも問題ありません。
水1Lに対して3gの食塩を加えると0.3%、5gの食塩を加えると0.5%の食塩浴をさせる事ができますよ。
●病気を予防するために気を付けたい事
■使用する水は水道水
日本の水道水は全国において一定に水質を保っており、カルキを抜けば金魚にとって居心地の良い水を作る事ができるんです。
井戸水などの自然界の水は硬度が高い場合や、水質が一定していない事もあるので金魚を飼育する時に適しているとは言えないんですね。
■古いエサを与えない
古いエサは酸化してしまって品質が悪化している可能性があります。
消化不良や水質悪化の原因になってしまい、病気が蔓延しやすい環境になってしまうんですね。
エサは酸化していない新しいものを、3分以内に食べきる程度の量で与えて下さい。
金魚の消化不良を防ぎ、底に残ったエサが腐るなどして水質が悪化するのを防ぐ事ができますよ。
■水替え
エサを与える頻度や季節によってい水替えの頻度は変わってきますが、水が濁っている時や金魚が水面で口をパクパクさせている時は水質が悪化している可能性が高いので水替えして下さいね。
気温や水温が上がる夏は水が汚れやすいので水替えの回数も多くなりますよ。
水槽の水の3分の1を排水し、新しい水を入れます。
元の水を残すのは良いバクテリアが減り過ぎないようにするためと、水質や水温の急激な変化を防ぐためです。
金魚にショックが少ないように水替えをして下さいね。
■新しい水草を水槽に入れる時にはまず消毒
新しい水草には寄生虫や貝類が付着しているかもしれませんよね。
事前に消毒してから水槽に入れたほうが安全です。
消毒といっても特殊な洗剤を使うわけではありません、水道水で洗う事が消毒と同等の事なんです。
水道水に含まれているカルキ(塩素)には消毒・殺菌効果があるからなんですね。
水道水に水草を浮かべて揺すって洗うと良いですよ。
貝類は付着していないかよく見ながら取り除く必要があります。
●まとめ
金魚を複数飼育したりしていると水質の悪化やストレスから病気が発生してしまい、水槽内の金魚にうつってしまう事はよくありますよね。
金魚がよくかかる病気の原因や処置をご紹介し、薬浴をさせるときにおすすめの市販薬をご紹介しました。
病気を発生させないためにも、快適な環境作りと管理で気を付けたい事もご紹介しましたので、水質が悪化するのを防いで金魚を元気に飼育したいですね。