馬油は化粧品やヘア製品にもよく使われていますが、乾燥肌や水虫にも効くのでしょうか。
馬油がどうして乾燥肌や水虫に効くのか、お肌にどのように作用するのか調べてみました。
おススメの保管方法も紹介します。
●馬油は水虫に効果があります
水虫とはカビの一種である白癬菌(はくせんきん)が皮膚の角質層に寄生して起こる病気なんです。
菌は繁殖する元となる皮膚と、空気が存在することで生き続ける事ができているのですが、馬油を塗る事でどうして水虫を撃退することができるのでしょうか?
普通の油を水虫に塗ったとしても、皮膚の表面の細かい隙間に小さな空気を残してしまうから、水虫を撃退することはできないんです。
でも馬油の浸透力は皮膚い表面はもちろん、毛穴や皮下組織に近いところまで浸透し、空気と入れ替わって水虫もろとも馬油に取り込んでしまうんです。
空気がなくなってしまうと水虫はそれ以上増殖したり活動したりすることができなくなるので、水虫を撃退することができるんですね。
●馬油には乾燥肌を潤わせる効果
肌のキメを整えたり、潤いを保ったり、外部からの刺激を守るのはセラミドと呼ばれる脂質成分なんです。
セラミドが不足することで人のお肌は乾燥してしまうんですね。
乾燥肌に潤いを与えたい時に、なるべく人間の脂質に近いものを使うようにしたいと思いますよね。
そんな時におすすめなのが馬油なんですよ。
馬セラミドが肌の角質層まで届いてくれて、細胞の一つ一つを包み込み潤いを守ったり、刺激から守ったりしてくれるんですね。
馬油をお肌に塗る時、手に取った時はすごくべたべたしているように感じるのにお肌になじませるとすぐにサラサラとした手触りになるんです。
これは馬油の優れた浸透力のためなんですね。
サラサラになるのは馬油が皮膚の細かな隙間にまで浸透して潤った状態になったという印なんですね。
馬油は少ない量でとても広く皮膚に広がって、マッチ棒の先ほどの量があれば片腕全域に広がるほど伸びがいいんですよ。
広がった馬油がお肌の表面に膜を作ってくれて、お肌が保湿・保温されるんですね。
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●馬油のおすすめ保管方法
一般的な保管方法としては「高温多湿を避けて」「直射日光の当たらないところで」と書いているかもしれませんが、馬油は酸化しやすいという特徴を持っているので、常温保管だと徐々に油臭くなってくるかもしれません。
馬油を長く品質を保ったまま使うためには冷蔵庫保管のほうがおすすめなんですね。
少し白濁して固くはなりますが、肌に触れるとすーっと溶けてなじみますよ。
●馬油はどのようにして作られるの?
馬油は馬肉に含まれる脂肪を長時間煮込むと出る油の事です。
煮出した油は一次精製馬油と言って、密封した状態で1年間熟成させるんです。
そうすると液状の馬油とクリーム状の馬油に分離します。
液状の馬油はさっぱりとした使い心地だそうで、クリーム状の馬油はしっとりとした使い心地なんです。
馬油100%を化粧下地に使ったり、お肌に潤いを与えたい時などに使うと良いですよ。
●まとめ
馬油はとても優れた浸透性を持っている油で、人の肌の細かな隙間にまで入り込み細胞を包んでくれるから保湿・保温に優れているんですね。
水虫に馬油が効くのは、馬油の浸透力が水虫を取り込んで水虫が活動できにくくするからなんです。