歓送迎会の季節が近くなると、幹事を任されて歓送迎会の司会進行を考えなくてはならない場合もありますよね。
そんな時に最も悩むのが、中締め挨拶を誰に頼むのが最適かという事ではありませんか。
中締め挨拶を頼むべき立場の人や、中締め挨拶を上手に進める例文や注意点をまとめてみましたので是非参考にして下さいね。
もくじ
●歓送迎会での中締めを誰に頼むか
歓送迎会を任された時に、中締めの挨拶を誰に頼むのが最適なのか悩んでしまいますよね。
身内のみでの歓送迎会で中締めをする場合は、その場に居る組織の人の中でリーダーのような存在の人や、それなりの責任者が行うのが一般的です。
開宴の挨拶や乾杯の挨拶をした人とは別の人の中から年長の方にお願いすると良いと思いますよ。
事前に挨拶をお願いされる場合もありますが、その場で突然挨拶をお願いされることもありますよね。
役職がつくようになったらそんな機会に備えて挨拶の心構えをしておくと良いですね。
●中締め挨拶の大まかな流れ
中締め挨拶は一般的に一次会の締めで使われる場合が多く、二次会へ移動する人もいるでしょうし、一次会で退席される方もいるので、様々な立場の人のために一度きっちりと場を締めるのが中締めなんです。
二次会以降で締めの挨拶が行われる事は少ないので、中締めは全員が揃っている場での大切な挨拶ということになりますね。
中締めで押さえておきたい大まかな流れは
- 簡単な自己紹介
「ご指名に預かりました○○と申します。僭越(せんえつ)ながら締めのご挨拶をさせて頂きます。」
- 集まって頂いた皆様への感謝
「本日はご多忙の中お集まり頂きありがとうございました。」
- 会を企画準備して頂いた皆様への感謝
「このような素晴らしい会を設営して頂きました○○の皆さま本当にありがとうございました。」
- 激励や、今後も頑張っていこうという内容
「それでは、本日お集まり頂いた皆様のご健勝と益々のご活躍を祈念しまして、○本で締めさせて頂きたいと思います。」
- 三本締め、一本締め、または一丁締め
- 最後に一礼
これら1~6の流れをできるだけ手短に盛り込んでいきます。
決まり文句のようになりますが、これらを組み合わせるだけでも立派な挨拶文になりますよ。
送り出す気持ち、歓迎する気持ちを4番目に盛り込んで、相手の立場に合わせた文言を入れるとより良い挨拶になりますよね。
次は4番目に盛むことができる、相手の立場別で使える例文をご紹介しますよ。
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●送る相手、歓迎する相手の立場に合わせた例文
■送る相手が先輩にあたる場合
○○さんには長い間色々と教えて頂き、本当にありがとうございました。
とても寂しくなりますが、○○さんの今後の一層のご活躍をお祈りしまして、○本で締めさせて頂きたいと思います。
■送る相手が同僚にあたる場合
○○さんの今後一層の活躍を期待するとともに、これからも○○のより一層の発展のためにお互い頑張っていきましょう!それでは○本で締めさせて頂きたいと思います。
■送る相手が寿退社の場合
○○さんのご退職はまことに寂しい限りではございますが、今後の門出を社員一同お祝いしたいと思います。これからはどうぞ幸せな家庭を築いて下さい。それでは○○さんの今後のご多幸をお祈りして○本で締めさせて頂きます。
■歓迎する相手が先輩にあたる場合
新任の○○様には今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。それでは○○社のより一層の発展を祈念致しまして○本で締めさせて頂きます。
■歓迎する相手が後輩にあたる場合
これから共に仕事を頑張っていく○○さんの働きに期待を込めまして、○本で締めさせて頂きたいと思います。
歓送する相手の立場によってこれらの例文を使って気持ちを込めると、とてもスマートな挨拶になりますよ。
挨拶をしている最中は皆様のお時間を頂戴しているので、なるべく手短に必要最低限の挨拶で済ませましょうね。
●中締め挨拶で気を付けたいマナー
宴会の場での立ち振る舞いで皆様に失礼のないように注意したいポイントが2つあります。
- 畳の縁は踏まない
畳のお部屋を歩くうえでの基本的な作法ですね。
- 座布団を踏まない
たとえ座布団であっても人よりも高いところから挨拶するものではありません。
それに座布団を踏むというのは見ていて気持ちの良いものではありませんよね、狭い座敷で挨拶する機会もあるかもしれませんが、是非気を付けたいマナーです。
●三本締め、一本締め、一丁締めの使い分け
■三本締め
「いよぉーっぱんぱんぱん ぱんぱんぱん ぱんぱんぱん ぱん」を3回繰り返します。
3回それぞれに意味があり、1回目は主催者、2回目は来賓・来客、3回目は会・または出席できなかった人などの全ての人に礼を尽くすという意味があるそうですよ。
三本締めは正式な手締めですので、結婚式や公式行事などフォーマルな席で行われる事が多いです。
■一本締め
「いよぉーっぱんぱんぱん ぱんぱんぱん ぱんぱんぱん ぱん」を1回だけ行います。
三本締めを略式にした形が一本締めで、来賓などがいない内輪の関係者だけの宴会などで使われるのが一般的です。
■一丁締め
「いよぉーっぽん」と手を1回だけ叩くものが一丁締めです。
プロ野球で使われていた一丁締めが放映されるうちに、略式の手締めとして一般でも使われるようになったと言われています。
一丁締めを使う場合は、一本締めと紛らわしい場合もあるので、音頭をとる人は
「いよぉーっぽん、の一丁締めでお願いします。」と事前に皆様に伝えると皆様が手を叩く回数を迷う必要がなくなりますよ。
●まとめ
一次会から二次会へ移行する時や、退席される人のタイミングを見計らって中締め挨拶をする場合が多いと思います。
気持ちを込めた挨拶を手短に済ませるために、挨拶の押さえておきたいポイントや例文をご紹介しましたね。
相手の立場に合わせた挨拶をスムーズに述べる事ができると、とてもしっかりとした印象を残せると思いますね。